第30回東京国際女子マラソン記念大会は、2008年11月16日に開催され、この名門大会の節目の回でありました。この大会は、日本国内外から優れた女子マラソンランナーが競い合うイベントで、日本陸連、朝日新聞社、テレビ朝日が主催し、東京陸上競技協会が主管しました。さらに、さまざまな協賛企業もこの大会を支えました。
この30回記念大会には、国内外から実力派ランナーが集まりました。国内選手としては、渋井陽子、加納由理、尾崎好美、林明佑美、松原由貴子などが出場し、海外選手としては、マーラ・ヤマウチ、スベトラーナ・ザハロワ、サリナ・コスゲイ、デラルツ・ツル、マグドラネ・チェムジョー、タチアナ・フィロニュクなどが競いました。
レースの展開は、序盤から渋井陽子が積極的にトップをけん引し、12キロ過ぎに先頭集団を抜け出して独走状態となりました。彼女は大会記録を上回るハイペースで推移し、優勝が期待されました。
しかし、後半で渋井はペースが落ち始め、38.5キロ付近で2位の尾崎好美に追いつかれました。尾崎はその勢いを持続させ、ゴールまで突っ走り、見事にマラソン初優勝を果たしました。この快挙は、30回記念大会に相応しい感動的な瞬間となりました。
一方、渋井は最後に失速し、4位に終わりました。彼女は持ち前の攻撃的な走りを見せましたが、2004年のベルリンマラソン以来の優勝は達成できませんでした。
この大会は、日本の女子マラソン競技の歴史において重要な一瞬となり、尾崎好美の初優勝が記憶に残りました。最終順位では、尾崎が1位、加納由理が2位、マーラ・ヤマウチが3位、渋井陽子が4位という結果となり、競技レベルの高さが証明されました。
2008年11月16日
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