神宮外苑花火大会
神宮外苑花火大会は、毎年8月に東京都渋谷区の外苑前に位置する神宮球場、国立競技場、秩父宮ラグビー場、軟式球場の4会場で開催される、
日本を代表する大規模な有料観覧の花火大会です。この大会は、1979年に日刊スポーツ主催のイベントとして始まり、以来、多くの観客を
魅了してきました。夏の風物詩として多くの人々に愛され続け、毎年の開催を楽しみにするファンも多いです。
神宮外苑花火大会の特徴は、その豪華な花火の演出にあります。毎年、打ち上げ数は変動しますが、おおよそ1万2,000発から1万5,000発の
花火が夜空を彩ります。多彩な花火が放つ美しい光と色彩が、夏の夜を一層華やかにします。特に注目されるのは、音楽とシンクロする
花火の演出で、有名アーティストのライブパフォーマンスとともに打ち上げられる花火が一体となり、観客に感動を与えます。
神宮外苑花火大会には、毎年約100万人以上の観客が国内外から訪れ、会場周辺は非常に賑わいます。近年では、インターネットの普及に
より、遠方からも多くの人々がオンライン中継を通じてリアルタイムで花火を楽しむことができるようになりました。このようにして、
神宮外苑花火大会は、地域の文化交流や観光振興にも大いに寄与しています。
地元の協力と技術の進歩も、神宮外苑花火大会の成功に大きく貢献しています。毎年の開催に向けて、安全かつ規模の大きな花火を打ち
上げるための技術とノウハウが蓄積されており、地元住民や企業、自治体の支援を受けながら、安心して観客が楽しめる環境が整えられて
います。しかし、近年では、路上および一般通行帯等での観覧が迷惑行為となるため禁止されています。観覧者は指定された有料観覧席で
花火を楽しむことが求められており、これにより、観覧者自身の安全と地域の秩序が保たれています。
観覧者以外は、開催時間とその前後の時間帯には、神宮外苑付近、JR千駄ヶ谷駅、JR信濃町駅、JR代々木駅、東京メトロ青山一丁目駅、
都営大江戸線国立競技場駅、都営大江戸線青山一丁目駅の場所への立ち入りを避けることが推奨されています。
これにより、観客の安全と地域の秩序が保たれ、花火大会がスムーズに進行することが期待されています。
花火大会の準備には、長期間にわたる計画と調整が必要です。例えば、2009年の第30回記念大会では、記念すべき年として大会史上最多の
12,000発の花火が打ち上げられました。この年の大会はMOTTAINAIキャンペーンの協力のもとで開催され、環境保護の意識を高める活動も
行われました。また、前年まで特別協賛していたDHCが不況の影響で撤退する一方、映画『レッドクリフ Part2』のDVD&ブルーレイ発売を
記念してエイベックス・エンタテインメント、映画『南の島のフリムン』公開を記念して角川映画が協賛に参加しました。
神宮外苑花火大会では、多彩なエンターテイメントも楽しむことができます。例えば、2009年の大会では、神宮球場に郷ひろみ、
国立競技場に東方神起、軟式球場にAKB48といった豪華な出演者が揃い、それぞれの会場で多くの観客を楽しませました。特に郷ひろみは、
ゴールドのラメ入り衣装で登場し、代表曲を含む全5曲を披露しました。国立競技場では、東方神起が韓国での解散騒動の最中にもかかわらず、
ファンに感謝の気持ちを伝えながら、パワフルなステージを展開しました。軟式球場では、AKB48が代表曲を披露し、観客を盛り上げました。
また、2010年の大会では「日本を元気にする花火」をテーマに、2年連続で12,000発の花火が打ち上げられました。この年は、
ニコニコ生放送にて大会史上初のインターネット同時生中継が行われ、遠方の人々にもリアルタイムで花火を楽しむ機会が提供されました。
神宮外苑花火大会は、単なる花火鑑賞イベントにとどまらず、地域社会や観光振興、環境保護など、多くの側面から見て重要なイベントです。
今後も、多くの人々に感動と喜びを提供し商業的に成功を収めることでしょう。
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