増上寺は、日本の東京都港区芝公園に位置する歴史ある浄土宗の寺院です。その歴史は非常に古く、開山から六百年以上にわたります。この寺院は日本の宗教と文化において特別な役割を果たし、徳川将軍家との深い縁で知られています。
増上寺の歴史は、室町時代の1393年に酉誉聖聰上人によって開かれたことから始まります。当初、この寺は武蔵国貝塚に建てられましたが、後に現在の千代田区平河町から麹町に移転しました。増上寺は浄土宗の寺院として東国で重要な存在となり、江戸時代には隆盛を極めました。
特筆すべきは、徳川将軍家との深いつながりです。安土桃山時代に徳川家康が関東地方を統治し始めると、増上寺はその家康公の菩提寺として選ばれました。この縁により、増上寺は家康公の遺言によって彼の葬儀の場となり、その後、多くの徳川将軍とその家族の墓所として利用されました。墓所には将軍たちの宝塔や寄進された石灯籠が配置されています。
さらに、黒本尊として知られる阿弥陀如来像も増上寺に祀られており、家康公はこの像を戦の勝利を祈るために使用しました。黒本尊の名前は、長い年月によって像が黒ずんだことに由来しています。
増上寺は日本の歴史と伝統に深く根ざし、その格式と歴史は多くの人々に感銘を与えています。徳川将軍家との縁や黒本尊の存在により、増上寺は今もなお多くの信者と観光客にとって特別な場所として存在し続けています。
増上寺から動画の再生が始まります。
2023年3月5日(令和5年)
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