増上寺(ぞうじょうじ)は、東京都港区芝公園に位置する浄土宗の仏教寺院で、日本の宗教・文化史において重要な存在です。その歴史は古く、9世紀には空海の弟子である宗叡によって建立された光明寺が、増上寺の前身とされています。しかし、室町時代の1393年に浄土宗第八祖酉誉聖聡(ゆうよしょうそう)が、真言宗から浄土宗に改宗し、寺号を増上寺に改めたことが、実質的な開山となりました。
聖聡の改宗により増上寺は急速に発展し、特に江戸時代にはその格式が高まりました。徳川将軍家の菩提寺として、また檀林(学問所及び養成所)が置かれたことで、関東十八檀林の筆頭とされました。江戸時代末期には、境内に大教院神殿が設立され、大教院の本部としての役割も果たしました。
増上寺は、徳川家康が江戸入府の際に寺院の前を通りかかり、12世の源誉存応と出会ったことが、徳川家の菩提寺としての起源とされています。増上寺はその後、江戸城の拡張に伴い、芝に移転し、現在の場所に位置します。
しかし、太平洋戦争中の空襲で多くの遺構を失い、その後も境内の一部が芝公園として整備されました。それでもなお、増上寺はその格式と歴史を誇り、東京タワーの建設において土地を提供するなど、地域社会においても一定の役割を果たしています。
増上寺は日本の歴史や宗教文化において特別な位置を占めており、その格式と歴史は多くの人々に感銘を与えています。
増上寺から動画の再生が始まります。
2013年3月28日(平成25年)
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