ニューヨーク 2003年11月14日~11月20日 (8/11)



ニューヨークのハーレム地区は、かつて観光客や地元の人々からも敬遠される危険な地域と見なされていました。 しかし、1994年から当時のジュリアーニ市長によって実施された治安改善対策の結果、ハーレムは驚くほど安全な街へと 変貌しました。今日では、ハーレムはマンハッタンにおけるアフリカ系アメリカ人文化の中心地として知られ、 その豊かな歴史と文化が魅力を引き立てています。 ハーレムはマンハッタンの北部に位置し、セントラルパークのすぐ上に広がるエリアです。その名前の由来はオランダの 都市ハールレムにあります。今では、アフリカ系アメリカ人文化の拠点として、その名を広く知られるようになりました。 かつての治安の悪さは影を潜め、現在では観光スポットも増え、観光客が訪れる安全な場所となっています。ただし、 他のエリアと比較するとまだ注意が必要な地域ではあります。ハーレムの象徴的な存在として最も有名なのがアポロシアターです。 この劇場はマンハッタンだけでなく、全米で最も著名なクラブの一つであり、黒人ミュージシャンやアーティストの殿堂と して知られています。毎週水曜日には「アマチュアナイト」と呼ばれるイベントが開催され、素人の歌手やダンサーが パフォーマンスを披露します。ダイアナ・ロスやジェイムズ・ブラウンといった多くの著名なアーティストがここから巣立って いきました。年間130万人もの観光客が訪れるこの劇場は、ハーレムの文化と歴史を感じる場所として必見です。 また、ハーレムはジャズ文化の中心地でもあります。多くのジャズクラブが点在し、生のジャズ演奏を楽しむことができます。 さらに、日曜日には教会でゴスペルツアーが行われ、黒人文化をより深く体験することができます。これらのツアーでは、 感動的なゴスペル音楽を聴きながら、地元の信仰とコミュニティの強さを感じることができます。ハーレムはまた、 アフリカ系アメリカ人の伝統料理「ソウルフード」の発祥地としても有名です。ソウルフードはアメリカ南部の奴隷制時代に 生まれ、フライドチキンやグリーン、コーンブレッド、ガンボー、豆料理などが代表的なメニューです。1960年代には アフリカ系アメリカ人の文化を象徴する言葉として「ソウル」という言葉が広まりました。ハーレムには多くの ソウルフードレストランがあり、オバマ元大統領も訪れたシルビアズや、ジャズを聴きながら食事を楽しめる シュガーヒル・ビストロなどが人気です。このように、ハーレムはその独特の歴史と文化を持つ地域であり、訪れる価値の ある場所です。かつては危険とされた地域ですが、現在では観光地としても人気があり、多くの人々がその魅力に引き寄 せられています。ニューヨークを訪れる際には、ぜひハーレムに足を運び、その豊かな文化と歴史に触れてみてください。 特に夜間に訪れる場合は、注意を払いつつ、その魅力を存分に楽しむことをお勧めします。



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