国立劇場 ( National theatre of Japan )



国立劇場(こくりつげきじょう)は、日本の東京都千代田区隼町に位置する劇場であり、独立行政法人日本芸術文化振興会が運営しています。国立劇場は日本初の国立劇場として、伝統芸能の維持、保存、発展を目指して設立されました。 国立劇場は主に歌舞伎、文楽、日本舞踊、邦楽、雅楽などの伝統芸能の公演を主催しており、また、これらの伝統芸能のための施設の貸し出しも行っています。さらに、歌舞伎俳優や歌舞伎音楽の囃子方などの伝承者の養成も行っています。 国立劇場は1966年11月に開場した本館を中心に構成されています。本館は校倉造りの外観で、大劇場と小劇場からなります。大劇場は最大1,610人の観客を収容し、主に歌舞伎の公演が行われます。小劇場は最大590人の観客を収容し、文楽や雅楽、民俗芸能などの公演が行われます。 国立劇場では、伝統芸能の公演に加えて、新作歌舞伎の上演や若手俳優の育成なども積極的に行っています。近年では従来の公演だけでなく、体験型の催しや入門講座、鑑賞教室などを通じて、歌舞伎文化の普及にも力を注いでいます。 また、2003年には国立劇場裏に伝統芸能情報館が開館しました。この施設では、伝統芸能に関する情報収集や発信が行われ、展示室や図書閲覧室、レクチャー室などが備えられています。さらに、文化デジタルライブラリーを閲覧できる視聴覚コーナーもあり、貴重な公演記録や写真などを閲覧することができます。 国立劇場は2023年10月からの建て替えを計画しており、2029年秋に完成予定です。建て替え期間中は、新国立劇場や国立能楽堂、シアターイーストなど、一部の公演を他の施設で行う予定です。建て替え後の国立劇場は、より一層の施設の充実と、伝統芸能の継承と発展に向けた取り組みが期待されています。



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2023年3月22日(令和5年)



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