2000年1月29日の神立高原スキー場の情景について記録として振り返る。この日は、早朝から曇り空が広がり、冷え込みが強かったため、 滑走するゲレンデの雪質も非常に良好であった。午前の気温は0℃から3℃程度で、安定した積雪とともに滑りやすいコンディションが 保たれていた。神立高原スキー場は、新潟県湯沢町の豪雪地帯に位置し、3方を尾根に囲まれ、地形的にも自然と雪がたまりやすい。 北斜面に位置するため、他のスキー場に比べ雪質も良好で、バブル期の第二次スキーブームに合わせて開業して以来、多くの スキーヤーやスノーボーダーに親しまれている。この日の午後には天候が回復し、晴れ間が広がり始めたことで気温が4℃から7℃ほどに 上がったため、青空の下での爽快な滑走が楽しめた。神立高原スキー場は湯沢ICからもアクセスが良く、日帰りで訪れるスキー客を 主要なターゲットとしているため、晴天と温かな午後に、賑わいを見せていたことだろう。 このスキー場には大規模な宿泊施設こそないものの、地上6階建ての巨大な「リゾートホール」と呼ばれるセンターハウスが設けられ、 日帰り客の利便性が図られている。このリゾートホールには、湯沢地区最大の入浴施設「神の湯」や仮眠室、リラクゼーション設備などが 備わっており、滑走後の休憩や疲れを癒す場として多くの人に利用されてきた。また、レストランやゲームコーナーもあるため、 滑走後の時間も楽しく過ごせる。特にこの日は、午前の冷えた気温に対し、午後には暖かな陽気になったため、滑り疲れたスキーヤーが 「神の湯」で温まるひと時を過ごしたであろうことが想像に難くない。 神立高原スキー場には、多種多様なコースが展開されており、初心者から上級者まで満足できるレベルのゲレンデが揃っている。 上級コースの「ミルキーウェイ」は特に人気が高く、整備直後であれば中級者や少し経験のある初心者でも挑戦できる。晴れた日の コース上部からは雄大な景色が広がり、越後の山々を一望できるのも魅力である。他にも「スーパーアンタレス」や「ヘラクレス」などの 非圧雪コースもあり、神立高原のゲレンデは、滑走技術が試されるスリル満点の環境を提供してきた。 また、このスキー場は「噂の!東京マガジン」というTBSのバラエティ番組において、「平成の常識・やって!TRY」というコーナーの 冬収録場所としてもよく使用されていた。番組で紹介されると、より多くの人々にその存在が知られるようになり、観光地としての魅力も 増したと言える。この日も、番組の収録が行われていた。収録現場では番組スタッフと一般の出演者が、かなり長い時間会話している光景に 驚かされた。 現在、神立高原スキー場は「神立スノーリゾート」と名称が変わり、リノベーションが行われ、さらなる改良や設備が整備されている。

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