上野東照宮は、東京都台東区上野恩賜公園内に位置する神社で、徳川家康公の遺言に基づいて1616年に天海僧正と藤堂高虎によって
建立されました。正式名称は東照宮ですが、他の東照宮と区別するために「上野東照宮」と呼ばれています。
現在の社殿は1651年に徳川家康の孫である徳川家光公が改築したもので、その豪華な金色殿は、日光東照宮に準じたものとなっています。
上野東照宮は、出世、勝利、健康長寿の神様として信仰されています。
上野東照宮の参道には桜並木があり、春になると多くの桜が咲き誇ります。この季節には神社の金色の社殿と淡いピンク色の桜が
美しいコントラストを作り出し、幻想的な風景が広がります。このため、古き良き日本の風景を感じさせ、
多くの参拝者や観光客が訪れます。桜の満開時期は3月下旬で、特に参道を埋め尽くす桜の花は圧巻であり、
上野東照宮の象徴とも言える光景です。
上野東照宮の境内には五重塔があり、これも桜の季節には重要な見どころの一つです。五重塔は夜間にライトアップされ、
桜とともに照らし出されることで、さらに幻想的な雰囲気を醸し出します。このライトアップされた五重塔と桜の組み合わせは、
訪れる人々に古き良き日本の美しさを強く印象付け、国内外からの観光客に人気があります。
また、上野東照宮には豪華な建造物が多く存在します。社殿、唐門、透塀など、いずれも江戸初期の建築様式を今に伝える重要な文化財です。
特に唐門は左甚五郎の彫刻が施されており、四体の龍の彫刻が見どころとなっています。
透塀には狩野派の絵師が下絵を描き、彫師が彫った257枚の彫刻があり、上段には野山の植物や動物が、
下段には海川の生き物が描かれています。
境内には栄誉権現社もあり、狸の木像をご神体としています。この狸は「他抜(たぬき)」の語呂合わせから、受験や就職、合格、
当選を願う人々に人気があります。さらに、昭和55年に日中友好を記念して開苑されたぼたん苑もあり、春には「春のぼたん祭」、
冬には「上野東照宮・冬ぼたん」、秋には「ダリア綾なす秋の園」が開催され、季節ごとに異なる花を楽しむことができます。
アクセスも便利で、上野駅から徒歩約5分の場所にあり、訪れるのに非常に便利です。上野動物園の隣に位置するため、
動物園と合わせて訪れる人も多くいます。冬季(10月~2月)は9:00~16:30、夏季(3月~9月)は9:00~17:30の間で参拝することができ、
拝観料は無料ですが、社殿を間近で観覧する場合は500円の拝観料が必要です。
このように、上野東照宮は歴史的価値と美しい景観が融合した場所であり、特に桜の季節にはその魅力が最大限に発揮されます。
金色の社殿と桜の対比、ライトアップされた五重塔と桜の景色は、訪れる人々にとって忘れられない体験となるでしょう。
上野公園での花見を楽しんだ後に、ぜひ上野東照宮を訪れてみてください。長時間滞在する場合は、
混雑を避けるために時間に注意することをお勧めします。
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2024年4月7日 令和6年
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