北の丸公園は、東京都千代田区に位置する公園であり、かつては江戸城の一部であった北の丸に広がっています。この地は元々、江戸城築城時に築土神社(旧:田安明神)の旧地であり、後に徳川家康が入府した際には関東代官であった内藤清成などの屋敷が置かれました。
江戸時代には、徳川忠長や徳川綱重などの徳川将軍家の屋敷地となり、代官町として栄えました。しかし、明暦の大火以後は火除け地として利用されるようになりました。その後、徳川吉宗の時代には田安徳川家や清水徳川家の上屋敷が置かれ、敷地内には御蔵地や植溜御用地、馬場なども存在しました。
明治時代に入ると、近衛師団の兵営地として利用されました。しかし、戦後の1946年に東京特別都市計画によって皇居周辺の緑地として整備が決定され、旧近衛連隊などの建物は撤去されました。1957年には東京都市計画公園第5・8・23号中央公園として都市計画決定され、1963年からは森林公園として整備が開始されました。
1969年、昭和天皇の還暦を記念して北の丸公園は一般公開され、都内有数の花見の名所としても知られるようになりました。公園内には常緑樹林やヤマモミジ、ケヤキ、コナラ、クヌギなど様々な種類の木々が生い茂り、バードウォッチングも楽しむことができます。
春には約200本以上の桜が咲き乱れ、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、オオシマザクラなどが園内を彩ります。秋にはイロハモミジやオオモミジ、ヤマモミジなどが赤や黄色に色づき、園内の「モミジ山」を美しく染め上げます。
また、北の丸公園の近隣には東京国立近代美術館や国立公文書館、科学技術館などの文化施設が充実しており、散策や森林浴の後には歴史的な史跡や美術館を訪れることもできます。
北の丸公園は、都心に位置しながらも豊かな自然と歴史的な魅力を備えたオアシスとして、多くの人々に親しまれています。
1969年(昭和44年)に昭和天皇の還暦を記念して北の丸公園として整備されました。
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2023年3月22日
2022年3月28日
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