音声無しで再生してます。　音声有りは下の画像を選択後、左下のをクリックしてください。

ここにYouTubeのiframeが出力されます

2021年8月22日、東京パラリンピックの開会式に先駆けて、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が 都内で展示飛行の予行演習を行いました。この予行演習は、8月24日に予定されている本番の飛行と同じルートで実施され、 7機編隊で構成されるブルーインパルスの精鋭たちが参加しました。彼らは、埼玉県の入間基地を出発し、西から都心へと進入し、 渋谷や国立競技場、北区、足立区、葛飾区、東京スカイツリー、銀座、東京タワーなど、東京の主要なランドマークを巡りながら 飛行しました。 この日の飛行は、やや曇りがちな天候の中で行われ、白色のスモークを引きながら都心上空を約15分間にわたり周回しました。 特に注目されたのは、午後2時ごろと午後2時6分ごろに、市ヶ谷駅の上空を通過する際に描かれた5本の白いスモークの線です。 このスモークは、ブルーインパルスの飛行の象徴ともいえる美しい光景を都内各地に広げ、見上げる人々から歓声が上がりました。 今回の予行演習は、7月23日に行われた東京オリンピック開会式の際の飛行を踏まえ、より慎重に計画されました。 オリンピックの際には、飛行時間やルートが事前に公表されず、ブルーインパルスを一目見ようと多くの人々が特定のスポットに 集まり、長時間にわたり密集が発生するという事態が起こりました。これを教訓に、パラリンピックの展示飛行では、飛行経路や 時間が事前に告知され、特定の場所での密集を避けるために、シンボルマークの描画が行われないことも予め発表されました。 22日の予行演習では、東京オリンピック開会式の際に描かれた五輪マークのようなシンボルは、今回は描かれませんでした。 そのため、国立競技場上空を避ける形で飛行が行われ、観客が特定の場所に集中しないよう配慮がなされました。それでもなお、 葛飾区の荒川河川敷や代々木公園付近などでは、多くの人々が集まり、空を見上げながらブルーインパルスの飛行を楽しんで いました。 また、本番に向けての予行ということもあり、ブルーインパルスは高度3000フィートまで上昇し、撮影用に1機を加えた7機編隊で の飛行が行われました。東京オリンピック開会式の際よりも500フィート低い高度での飛行であり、より近い距離での迫力ある 飛行が披露されました。 本番となる8月24日の展示飛行では、パラリンピックのシンボルマーク「スリーアギトス」にちなんだ赤、青、緑の3色の カラースモークが使用される予定です。この色彩豊かなスモークが、東京の空に新たな感動をもたらすことが期待されています。 予行演習を通じて、ブルーインパルスのパイロットたちは本番に向けた最後の調整を行い、その見事な飛行技術を再び証明しました。 8月24日の本番に向けたこの予行演習は、東京パラリンピックに向けた盛り上がりをさらに加速させるものであり、東京の空を 華やかに彩る一大イベントの序章として、多くの人々の期待を集めました。