東京マラソン2008は、2008年2月17日に新宿の都庁前をスタートし、「東京がひとつになる日」と銘打たれました。
これは2回目の開催で、トップアスリートから車いすランナーまで、約3万2千人の市民ランナーが東京の街を疾走しました。
大会は多彩な競技部門で構成され、マラソン男子部門ではスイスのビクトル・ロスリンが、
女子部門ではドイツのクラウディア・ドレハーが優勝しました。車いすランナーでは、
男子が日本の副島正純、女子が土田和歌子が制し、各部門で大会新を樹立しました。
この大会は、ランナーだけでなく、1万2千人のボランティアが協力して運営されました。
ボランティアは会場の案内、観衆の誘導・整理、エイドステーションの給水・給食、ゴール地点でのランナー誘導、
清掃や荷物預かりなど幅広い仕事に従事しました。ランナーサポートにも力を注ぎ、大会運営に欠かせない存在となりました。
特筆すべきは、東京マラソン2008が市民を主体とした大会であること。市民ランナーとボランティアが一堂に会し、
地域社会全体で協力して成功裡に大会を進行しました。その一環として、大会のキャッチフレーズは
「あなたの笑顔がチカラになる」と掲げ、ランナーとボランティアが共に励まし合う「互助」の雰囲気が広がりました。
過去の大会の問題点を踏まえ、受付やトイレ、補給食料の充実に工夫が凝らされました。
特にトイレの増設や補給食料の増量など、ランナーがより快適にレースを終えるための準備が整えられました。
また、大会を盛り上げるために、著名人や有名人が特別に参加し、彼らも一般ランナーとともにフルマラソンに挑戦しました。
この企画には週刊誌での批判もあったが、アナウンサーや政治家など12人の著名人が完走し、大会に新たな一石を投じました。
テレビやラジオを通じて広く中継され、日本テレビ系列では「東京マラソン市民ランナーも有名人もアナウンサーも
まだまだ激走中!!生放送SP」と題して中継が行われました。大会の成功は、地域社会の協力とランナー、
ボランティア、著名人が一堂に会して築いた「互助」の絆によるものであり、市民ランナーの多さとボランティアの奉仕精神が
大会の魅力を形成していました。
このような市民マラソンの試みは、地域社会のソーシャルキャピタルや人間関係資本を蓄積する場として
注目されます。東京マラソン2008は、「東京がひとつになる日」を掲げ、ランナーとボランティアが
共に手を取り合いながら、市民社会を形成する新たな一歩となりました。
動画の再生が始まります。
東京マラソン2008 2008年2月17日(平成20年)
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