2006東京国際マラソンは、東京都区部を舞台に行われた国際マラソン競技大会であり、1981年から26年間にわたって開催されました。この大会は男子のマラソンレースであり、国立霞ヶ丘競技場陸上競技場をスタート・ゴール地点とし、平和島口を折り返すコースの全長は42.195kmでした。
コースは東京都内の様々な名所や施設を通過しました。競技場を出発してからは東京ドーム、東京タワー、皇居、東京駅、増上寺、品川駅、大井競馬場、平和島競艇場などを経由し、平和島口で折り返して戻ってくるルートとなっていました。
このマラソンの特徴的な点は、コース上にある高低差の大きな区間です。特に35km地点を過ぎた後の水道橋駅前から四谷にかけての地域は、高低差が約30mもあり、ビルに換算すると11階建てに匹敵する高さとなっています。この区間は「強力坂」とも呼ばれ、世界でも有数の難コースとして恐れられています。
選手たちはこの厳しいコースに挑みました。特に37kmからの急坂がポイントとなり、選手たちのスタミナを奪いながらレースをさらに困難にしていきました。このマラソンでは、「30kmを過ぎてからが本当の意味のマラソン」と言われ、終盤での向かい風や上り坂が選手たちのスタミナを試す要素となりました。
2006年の大会には、前回の覇者でマラソンの日本記録保持者である高岡寿成選手が参加しました。彼の出場により、前半はかなりのハイペースが予想されました。過去の記録と比較すると、高岡選手は前半のハイペースな流れにも対応できるトレーニングを積んでいました。
このマラソンでは、前半のリズムの維持と後半の難しい坂道に対応するスタミナが重要であり、選手たちはリズムを保ちながら流れに乗ることを目指しました。レースの終盤では粘り強い走りが求められましたが、それを乗り越えることで目標とするサブテン(2時間10分を切ること)の達成が可能となりました。
2006年をもって、東京国際マラソンは終了しました。その後、東京都知事石原慎太郎の主導で、2007年からは「東京マラソン」として、本競走と市民マラソン大会の東京シティロードレースが統合されました。
2006年2月12日
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