2019年の東京ドームシティ ウィンターイルミネーションは、「和」をテーマに、日本の美しい自然と風景をイメージした幻想的な 光の演出が特徴である。「山紫水明」をタイトルとしたこのイルミネーションイベントは、古くから日本で語り継がれる、山や水の清らかな 美しさを象徴している。会場は東京ドームシティ全域で、期間は2019年11月13日から2020年2月26日まで、毎日17時から24時まで点灯される。 「和」のコンセプトに沿って、会場各所には桜や富士山、七夕、祭りやぐらなど、伝統的な日本の風物詩が取り入れられ、訪れる人々に 日本の美を感じさせる演出が施されている。特にラクーアエリアには、満開の桜を模した大きなイルミネーションが配置されている。 この桜は高さが約6.5メートルもあり、華やかなライトアップと和楽器の音楽が一体となって、満開の桜の美しさを再現している。 また、この桜の演出は和楽器を用いた音楽の変化に合わせて、照明が連動して輝きを変える仕組みとなっており、より立体的で迫力 のある桜の花景色を表現している。 さらに、東京ドームシティの中心に位置するクリスタルアベニューでは、七夕の夜空を表現したイルミネーションが全長約100メートルに わたって展開されている。このエリアでは天の川や流れ星が頭上に輝き、竹に飾られた短冊や、星を模したライトが幻想的に照らされる。 訪れる人々が星の下で願い事をするような雰囲気が漂い、歩きながら夜空に包まれているような体験が楽しめる。 アトラクションエリアでは、日本の祭りに登場する「祭りやぐら」をテーマにしたイルミネーションが登場している。高さ6メートルほどの 大きなやぐらが、赤い提灯の光に包まれており、訪れる人々に賑やかな祭りの雰囲気を提供している。やぐらの内部には太鼓が設置されて おり、太鼓を叩くことで周りのイルミネーションが反応し、光や音が変化する仕掛けも施されている。日本ならではの音と光の演出を 楽しむことができ、老若男女が触れて楽しめる参加型のイルミネーションとなっている。 また、ミーツポートガーデンには、日本の象徴である富士山のイルミネーションが設置されている。この富士山イルミネーションは、 様々な色に変化することで、四季折々の富士山の美しさを表現している。背景に富士山を入れて写真を撮影することもでき、多くの人々が その美しさを堪能している。また、「Hi!EVERYVALLEY」のエリアには藤棚のイルミネーションが配置されており、ローラースケートや ウインズ後楽園があるエリアから少し離れた場所にあるため、やや見つけにくいものの、独自の美しさで訪れる人々を魅了している。 2018年から続くこの「和」テーマの東京ドームシティ ウィンターイルミネーションは、日本文化や日本の自然美をモチーフにした デザインに工夫が凝らされている。2018-2019年には折り鶴や風車といった折り紙モチーフのイルミネーションが登場し、 日本ならではの情緒と優雅さを表現した。そして2019年も、「和」を意識した色合いとデザインを採用し、東京ドームシティ全域を 幻想的で心温まる空間に作り上げた。 東京ドームシティのウィンターイルミネーションは入園無料で楽しめるため、多くの人々が気軽に訪れ、冬の寒さの中でも光の温かさと 美しさを感じられるイベントとなっている。イベントの期間中、訪問者には寒さ対策として暖かい服装や手袋の着用が推奨されており、 特に夜遅くなると混雑が和らぐため、写真撮影を楽しむ人々には遅めの時間帯の訪問がすすめられている。日本ならではの冬の美しさを 満喫できるこのイルミネーションイベントは、多くの観光客や地元の人々に愛される東京ドームシティの恒例イベントとして、年々進化を 遂げている。

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