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野田岩(麻布飯倉本店)は、東京を代表する老舗の鰻料理店として知られている。創業は寛政年間であり、初代岩次郎が
麻布田島町の有名鰻店「狐鰻」で修行を重ねた後に独立し、現在の港区東麻布に「野田屋」を立ち上げたことに始まる。
その歴史は200年以上にわたり、時代の移り変わりとともにその地位を確立してきた。麻布飯倉本店はもちろん、銀座店や
下北沢店、日本橋髙島屋店、さらにはパリ店を展開し、国内外で鰻の伝統的な味を提供している。
麻布飯倉本店の建物は、昭和50年に飛騨高山の古民家を移築し、土蔵造り風の意匠を施したものである。この趣ある店舗は、
高級感とともに日本の伝統美を感じさせる造りとなっており、訪れる客に特別な時間を提供している。店内は清潔感があり、
食器にも細部へのこだわりが見られる。特に、輪島塗りのお重は見た目にも美しく、食事の時間をさらに格別なものにする。
料理の質は言うまでもなく最高級である。鰻の蒲焼きは薄味ながら上品な仕上がりで、適度な脂の乗りと絶妙な焼き加減が
特徴だ。また、玉子焼きに鰻を巻いた一品や、鰻の白焼きと呼ばれる塩味の料理も多くの客から支持を得ている。さらに、
鰻と鱶鰭を組み合わせた茶碗蒸しなど、創意工夫に富んだメニューも魅力的である。これらの料理には、それぞれの風味を
引き立てるためのワインやキャビアが提案されており、伝統的な鰻料理を新しい形で楽しむことができる。
野田岩は、創業当初から変わらぬ品質を守りつつ、新しい試みを積極的に取り入れてきた。昭和32年には五代目となる
金本兼次郎が養殖鰻を導入し、それまでの天然鰻のみに頼る経営から大きな転換を図った。また、多店舗展開を進め、
真空パックによる鰻の市販や、鰻料理と洋酒とのペアリングを提案するなど、革新の姿勢を示している。
この店の魅力は料理だけでなく、スタッフの接客にも現れている。丁寧で細やかなサービスは高く評価されており、
訪れる客に特別感を与えている。著名な顧客としては、昭和天皇や六代目尾上菊五郎がおり、長年にわたって多くの人々に
愛されてきたことが窺える。また、池波正太郎の『銀座日記』にも登場するなど、文学やメディアにもその存在感を示している。
歴史をたどると、野田岩は幾多の困難を乗り越えてきた。明治初期の水天宮移転による商圏の縮小や、東京大空襲による
甚大な被害、さらには戦後の混乱期にも、四代目金本勝次郎は暖簾を守り抜いた。その後、五代目が革新の道を進め、
現在も六代目となる昇氏がその伝統と未来を受け継ぐ予定である。
野田岩の各店舗では、それぞれ独自の趣を持ちながらも、共通して高い品質と伝統を感じられる。麻布飯倉本店をはじめ、
銀座店、下北沢店、日本橋髙島屋店、さらにはパリ店まで、国内外でその名声を広めている。また、関連店舗として、
横浜野田岩や大森野田岩なども存在し、親族による経営で「野田岩」の名前を冠した店舗が複数点在している。
野田岩は、単に鰻を提供するだけでなく、その歴史、文化、技術を体現する存在である。食事を通じて日本の伝統に触れたい人や、
特別な時間を過ごしたい人にとって、この店はまさに最適な選択肢といえる。
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