浅草の大黒屋(天麩羅)は、創業が明治20年に遡り、100年以上にわたり地元の人々に愛され続けている老舗の天丼専門店です。
その建物は瓦屋根の伝統的な和風建築で、外観からも懐かしさと歴史を感じます。
大黒屋は伝法院通りに位置しており、この通りは浅草寺から商業施設や演劇ホールが集まる浅草六区エリアへと続く道で、
京都の風景を連想させる雰囲気が漂います。店内も和の趣があり、
レトロな雰囲気が感じられ、日本の古き良き風景を味わえます。
大黒屋は特に天丼が評判で、地元の方々からのオススメとされています。
この天丼は一風変わっており、その最大の特徴は黒いタレが染み込んでいることです。
通常の天ぷらとは異なり、見た目からも異彩を放つビジュアルです。
しかし、その見た目とは裏腹に、味つけは意外にも優しいと評されています。
特に、タレの味わいは焦がし風味があり、奥深い味わいが広がります。
この風味と香ばしさは、ごま油だけを使用していることに起因しており、
江戸前の伝統的な味を守り続けています。
メニューには、さまざまな種類の天丼や天ぷらが並び、
その中でも海老天丼が特に人気です。価格帯もリーズナブルで、
一度の訪問で多くの選択肢から味わい深い一品を選ぶことができます。
店内は1階と2階に分かれ、2階は土日祝や団体利用時に開放されます。
また、店内にはレトロな電話ボックスが設置されており、
公衆電話として現役で利用可能です。これも大黒屋の歴史と懐かしさを感じさせる要素の一つです。
浅草の大黒屋は、明治時代から続く伝統的な味わいと、懐かしい雰囲気を持つ名店として、
訪れる価値のある場所です。その特異な天丼と歴史ある店内は、
日本の食文化と風景を楽しむ機会として、現代に息づいています。
2008年8月9日 (平成20年)
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