第38回 隅田川花火大会 2015年7月25日   左側の写真を、クリックして下さい。 



隅田川花火大会は、東京都台東区と墨田区を流れる隅田川で行われる、伝統と格式を誇る関東随一の花火大会です。その歴史は1733年(享保18年)にまで遡り、「両国の川開き」という名称で始まりました。当時流行していた疫病の犠牲となった人々の慰霊と悪病退散を祈るために行われた「両国の川開き」が、隅田川花火大会の起源とされています。 しかし、歴史の中で何度かの中断を経て、明治維新や第二次世界大戦、戦後の交通事情の悪化や隅田川の水質汚濁による臭害などにより、一時期は開催が困難になることもありました。それでも、1978年(昭和53年)に「隅田川花火大会」として名を改めて復活し、現在に至っています。 隅田川花火大会は、毎年例年7月の最終土曜に行われます。 この大会は、毎年約100万人近くの観客が訪れ、国内最大級の花火大会として知られています。 東京の夜空に約2万発もの大輪の花火が打ち上げられ、圧巻の光景を演出します。 隅田川花火大会では、打ち上げ場所が第一会場と第二会場に分けられています。第一会場は桜橋下流から言問橋上流で開催され、ここでは両国花火ゆかりの業者や国内の代表的な花火大会で優秀な成績をおさめた業者10社による「花火コンクール」が行われます。腕利きの花火職人による最新の花火が競演し、美しさと迫力のある芸術的な花火が見られます。 一方、第二会場は駒形橋下流から厩橋上流で開催されます。こちらでは第一会場よりも打ち上げ数が多く、開始時間も遅めです。創作花火やスターマインなど、連続して打ち上げられる鮮やかな花火が楽しめる会場となっています。 「隅田川花火大会」の最大の魅力は、隅田川を舞台に二つの会場で打ち上げられる花火を広範囲から楽しめる点です。東京スカイツリーや隅田川に浮かぶ屋形船からの観賞もおすすめですが、祭り当日は多くの人々が訪れるため、会場周辺は大変な混雑が予想されます。早めに出かけてお気に入りの場所を見つけるようにしましょう。 隅田川花火大会は、歴史と格式がありながらも時代の変化を乗り越えて今なお愛される伝統的な花火大会であり、多くの観客に感動と楽しいひとときを提供しています。



2015年7月25日





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