第72回 熊谷花火大会
2024.8.10 令和6年
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第72回 熊谷花火大会
2024.8.10 令和6年
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第72回熊谷花火大会は、2024年8月10日に埼玉県熊谷市の荒川大橋下流の荒川河畔で開催されました。この花火大会は、関東地方でも
有数の規模を誇り、埼玉県内では最も古く、その規模も最大級です。熊谷市の夏を象徴する「うちわ祭」と並ぶ、夏の2大イベント
として広く知られています。
熊谷花火大会の歴史は、1948年に第1回が開催されたことに始まります。太平洋戦争終戦直前の空襲で甚大な被害を受けた熊谷市の
復興を願って始まったこの大会は、今や毎年40~45万人もの見物客を集める一大イベントとなっています。2020年以降は
新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止や特別大会の実施となっていましたが、昨年からは再び通常開催となり、今年で72回目を
迎えました。大会当日は、熊谷市の夜空に約1万発の花火が打ち上げられ、夏の風物詩として人々を魅了しました。中でも見どころは、
たくさんのメッセージ花火と、全国から参加する花火業者による「スターマインコンクール」です。メッセージ花火は、企業や個人の
スポンサーが付いており、打ち上げ前にそのメッセージが読み上げられるため、花火一つ一つに思いが込められています。また、
昨年から始まったクラウドファンディングの支援者による投票を参考にテーマ色や曲を選ぶ「スクマム!ワイドスターマイン」は、
今年も華やかな演出で大歓声を浴びました。これらの花火を目にしないことには、埼玉の夏を語ることはできないと言えるでしょう。
熊谷花火大会のもう一つの魅力は、その圧倒的な規模です。尺玉やミュージック花火など、様々な種類の花火が打ち上げられ、
夜空を彩ります。大会を担当した煙火業者には、金子花火、オリエンタル火工、根岸火工、パイロテクニカ、石井煙火工芸、神田花火、
豊田煙火店といった、各地で高い評価を受けている業者が名を連ねています。
アクセス面では、JR上越・北陸新幹線、高崎線、秩父鉄道の熊谷駅南口から徒歩5分という立地の良さが特徴ですが、南口は毎年非常に
混雑するため注意が必要です。また、関越自動車道東松山ICから熊谷方面へ約15kmの距離にあり、臨時駐車場が約2500台(有料)用意
されています。大会会場周辺の交通や駐車場の混雑も毎年の課題となっています。
さらに、会場となる荒川河畔のラグビー場は、芝生を良好な状態に保つため、16時前の入場が禁止されているため、来場者は時間を
守っての行動が求められます。大会当日の2024年8月10日19時の熊谷(埼玉県)の気温は31.9度、湿度66%、南南東の風、風速1.9m/s、曇り
という気象条件で、猛暑の中での開催となりましたが、それでも多くの観客が集まり、夜空に舞う美しい花火に見入っていました。
このように、熊谷花火大会は歴史と規模、そして感動をもたらす花火の演出で、訪れる人々にとって忘れられない夏の思い出を提供して
います。埼玉県下では他に類を見ないこの大会は、地域に根ざした伝統と、新しい試みが融合したイベントとして、今後もその魅力を
発信し続けることでしょう。
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