熊谷うちわ祭(くまがやうちわまつり)は、埼玉県熊谷市鎌倉町にある八坂神社(愛宕八坂神社)の例大祭であり、
毎年7月19日から23日までの5日間(一般向けは20日から22日の3日間)に開催される祭りです。
この祭りは「関東一の祇園」と称されるほどの盛大なもので、
熊谷市内の市街地を山車6台・屋台6台が練り歩く巡行を中心に行われます。
歴史は寛延3年(1750年)に遡り、当初は神輿祭りとして始まりました。
町民109名が合同で夏祭りを行うことを願い出て許可を得て、町を挙げての祭りが始まりました。
その後、神輿が焼失して一時的に衰退しましたが、1830年に新しい神輿が調達され、
活気を取り戻しました。この頃から各商家が疫病除けの赤飯を振る舞う風習が始まり、
これが「熊谷の赤飯振る舞い」として名物となりました。
1891年には山車が導入され、熊谷における祭りの形態は変わりました。
それ以降、山車や屋台の巡行が祭りの中心となり、神輿祭りから変化しました。
また、団扇が配布される習慣も始まりました。1902年頃からは渋団扇が配布されるようになり、
これが「うちわ祭」と呼ばれるようになった由来です。
初めは料亭「泉州」が配った渋団扇が人気を集め、他の商店も追随しました。
熊谷囃子もまた祭りの重要な要素です。最初は近隣の村々から囃子方を依頼していましたが、
後に地元住人によって囃子が行われるようになりました。
この囃子が、山車・屋台の巡行を盛り上げる役割を果たしています。
熊谷うちわ祭は、長い歴史を持つ伝統的な祭りとして続いています。
祭りの歴史や風習、団扇の配布、囃子の演奏など、多彩な要素が組み合わさっています。
地域の誇りを象徴する祭りとして、熊谷市民にとって大切な夏の風物詩となっています。
2013年7月20日
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