田子神楽とナニャドヤラ in 神楽坂は、青森県の田子町と東京都新宿区神楽坂で行われる交流イベントです。
田子神楽は青森県の民俗文化で、約450年前から伝承されてきた神楽です。起源は田子城下を守護するために舞われていたとされています。現在は田子町鎮守の八坂神社にある権現堂に奉安され、田子神楽保存会によって継承されています。田子神楽には48演目があり、現在は約15演目が記録保存されています。これには「権現舞」「祈祷舞」「荒神舞」「武士舞」「女舞」「道化舞」「荒舞」などが含まれています。
ナニャドヤラは青森県の南部地方や岩手・秋田の県北地方で行われる盆踊りの一つです。その語源には諸説ありますが、一説では男女の恋歌を意味するとされています。元々は各集落の神社の境内で行われ、満月の明るい夜に若い男女が呼びかけ合い、恋を語り合う風景がありました。締太鼓の伴奏に合わせて男女が踊り、力強くまた妖艶に踊り続ける姿が特徴です。
田子神楽とナニャドヤラ in 神楽坂のイベントでは、青森県立田子高等学校郷土芸能部の生徒や田子高校の卒業生、田子神楽保存会、田子町ナニャドヤラ保存会の協力によって、田子神楽やナニャドヤラ、サイノ節などが披露されます。東京都新宿区神楽坂の神楽坂商店街や神楽坂通り商店会で行われるイベントであり、東京田子会が主催しています。また、イベントでは田子町の特産品の販売やふるさと納税のPRも行われます。地域の文化交流や観光振興を目的として開催される、青森県の伝統芸能を楽しむことができる貴重なイベントとなっています。