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2019年10月12日から11月3日までの約3週間、東京・神楽坂で開催された「神楽坂まち飛びフェスタ2019」は、地域のアートと文化を
祝う秋の恒例イベントです。このフェスタは、神楽坂の歴史的背景を活かし、街全体を文化と芸術で彩る大規模な祭りであり、
1999年に「まちに飛び出した美術館」というコンセプトで始まりました。21回目となる2019年も、地元住民や来訪者が神楽坂の魅力を
存分に楽しむ場となり、アート、伝統芸能、ストリートパフォーマンス、音楽、ワークショップなど、多彩な文化イベントが行われました。
その中でも、2019年11月3日に行われた「坂にお絵描き」は、このフェスタの象徴的なイベントとして大きな注目を集めました。
「坂にお絵描き」は、神楽坂通りの約700メートルにわたって白いロール紙を敷き、参加者が自由に絵を描くことができる一日限りの
巨大なアートイベントです。このイベントのユニークな点は、通行人や地域の住民、観光客がみな一緒にアートに参加できることです。
紙の上に描かれる絵は、子供たちの純粋な想像力や大人の繊細な表現が交錯し、誰もが自由に楽しむことができるアート空間を作り出します。
このイベントは、特に地域の子供たちに大人気であり、色鮮やかな絵の具やクレヨンを手に、思い思いに絵を描く姿が神楽坂の通りを
彩りました。
「坂にお絵描き」は、ただの絵画体験にとどまらず、地域全体を一つにする力を持っています。通りを歩く人々が次々と筆を取って紙に
描き足し、徐々に一つの大きなアートが完成していく様子は、まるで神楽坂の街そのものが一つのキャンバスに変わったかのようです。
こうして生まれた「坂にお絵描き」の作品は、数時間のうちに完成し、参加者全員がその一部となることで、イベントそのものに深い
一体感が生まれました。
また、このイベントは年齢や国籍、職業に関係なく、誰でも参加できる開かれた場であるため、多様なバックグラウンドを持つ人々が
一緒に楽しむことができる点も魅力です。外国人観光客も多く訪れる神楽坂ならではの国際色豊かな雰囲気の中で、異なる文化や価値観が
混ざり合い、一緒に一つの作品を作り上げるプロセスが、神楽坂の独自の魅力をさらに強く印象付けました。
2019年の「坂にお絵描き」は、曇り時々雨(15時に一時雨)の天候の中で開催されました。平均気温は15.8度、湿度79%、風速は2m/sと、少し肌寒さを
感じさせる天気でしたが、参加者の熱気はそれを打ち消すかのように高まりました。雨が降り出すまでの間、参加者たちは自由な
発想で紙に絵を描き続け、最後には神楽坂の通りがカラフルなアート作品で埋め尽くされました。特に、子供たちが無邪気に描く
絵の数々が大人たちの笑顔を引き出し、街全体が笑顔で包まれるひとときとなりました。
「坂にお絵描き」は神楽坂まち飛びフェスタのメインイベントとして、フェスタのフィナーレを飾る象徴的な存在であり、年々その人気が
高まっています。イベントを通じて神楽坂の住民と来訪者が一緒に楽しみながら、街の歴史や文化を新たに認識する機会を提供しています。
また、このイベントを成功させるために、地元のボランティアや協力者、さらにクラウドファンディングによる支援が大きな役割を
果たしています。地元住民と外部の参加者が一体となり、神楽坂をアートで埋め尽くすというフェスタの意義が、この「坂にお絵描き」を
通じて強く発信され続けています。
「神楽坂まち飛びフェスタ2019」は、単なる地域イベントを超えて、神楽坂の歴史と未来を結ぶ大切な文化の架け橋としての役割を
果たしました。街の伝統と新しいアート表現が交差する中で、地域と訪れる人々が共に一つの目標を持ってアートを創造する姿は、
今後も多くの人々にとって特別な思い出として残り続けることでしょう。
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