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パラオは、世界中のダイビング愛好者にとって、憧れの目的地です。日本の南、約3,000キロメートルの位置にあるこの美しい 島々の国は、ダイバーたちにとって無限の冒険を提供します。パラオの海域は、透明度の高い水と豊かなサンゴ礁に囲まれており、 その自然環境は一度訪れたら忘れられないほどの感動を与えてくれます。 特にコロール島は、パラオでのダイビングの中心地として知られています。ここには多くのダイブショップが集まり、 リゾートやホテルも豊富に揃っています。ダイビングスポットの中でも、ブルーコーナーはその名を冠するにふさわしい、 ダイバーたちの夢の場所です。ここでは、バラクーダやギンガメアジの壮大な群れ、ナポレオンフィッシュ、さらには グレイリーフシャーク（オグロメジロザメ）など、大型の回遊魚を見ることができ、その圧倒的な光景に心を奪われます。 リーフの棚の上でも魚の群れが見られるため、初心者でも安心して楽しむことができますが、潮の流れが強い場合もあるので、 ガイドの指示に従うことが大切です。 ブルーホールは、また別の魅力を提供します。ここでは、水深1〜3メートルのリーフに開いた四つの穴がつながり、大きな 洞窟を形成しています。下から穴を見上げると、青い光が神秘的に差し込む光景は、まさに息を呑む美しさです。洞窟内では ウコンハネガイやオオテンハナゴイ、フチドリハナダイなどの魚たちが泳いでおり、生き物の観察も楽しめます。 シャンデリアケーブもパラオの独自のスポットで、ここでは海中鍾乳洞の探検が楽しめます。水深9メートルの位置にある 洞窟の奥へ進むと、シャンデリアのように吊り下がった鍾乳石が目に入ります。暗い洞窟の中で、エアドームに顔を 出しながらの冒険は、ダイビングの新たな楽しみを提供してくれるでしょう。 ウーロンチャネルでは、バリアリーフの水路を潜ることができ、インカミングの潮に乗って真っ白なチャネルを飛ぶような 体験ができます。水路の入り口付近にはドロップオフがあり、「ウーロンクリフ」や「ウーロンドロップオフ」と呼ばれる ビッグスポットでは、グレイリーフシャークやギンガメアジ、ナンヨウツバメウオなどの魚群を見ることができます。 マリンレイクは、パラオの中でも特に静かで美しい塩水湖です。ロックアイランドに囲まれたこの場所では、ニシキテグリや テンジクダイ、マンジュウイシモチなどのマクロ生物が豊富で、最大水深は約10メートルです。ここではギンガハゼの コロニーも見られ、自分で探し出す楽しさがあります。 パラオでのダイビングの魅力を最大限に楽しむためには、かつて存在したホテル・ニッコー・パラオのような高級リゾートの 存在も見逃せません。ホテル・ニッコー・パラオは、JALホテルズ系列の五つ星ホテルであり、アラカベサン島の パラオ・パシフィック・リゾートがオープンするまで、パラオで最も古い一流ホテルとして知られていました。1980年代初頭に 「パラオ・コンチネンタル・ホテル」として開業し、その後「ホテル・ニッコー・パラオ」と改称されました。コテージ風の リゾートホテルは、旧南洋神社参道の延長線上にあり、眺望は良好で特に「パラオ松島」ことイワヤマ湾の景色は絶景と称されました。 この美しい景観は「ニッコー・ベイ」とも呼ばれ、多くの旅行者に愛されましたが、老朽化により2002年に閉鎖されました。 パラオのダイビングと、かつてのホテル・ニッコー・パラオの歴史を通じて、この地の魅力を存分に味わうことができるのです。