吉祥寺は、東京都文京区に位置する曹洞宗の名刹です。その山号は諏訪山で、本尊は釈迦如来です。
この寺は室町時代の1458年に太田道灌によって創建され、その歴史は古く、日本の宗教・文化に深く根ざしています。
寺の興りは太田道灌によるもので、彼が江戸城の築城中に「吉祥」と刻まれた金印を見つけ、
これを瑞祥として吉祥寺を建立したことが始まりです。寺は室町時代から江戸時代にかけて、
曹洞宗の研究教育機関として機能し、旃檀林(せんだんりん)として多くの学僧たちが学びました。
しかし、第二次世界大戦の影響で、多くの建物が焼失しました。
現在、残る山門と経蔵は、かつての面影を偲ばせています。寺の境内には美しい桜の木が多く植えられており、
春には枝垂れ桜が見事なトンネルをつくり、参道を彩ります。
吉祥寺の墓所には歴史的な大名家の墓が多くあり、新発田藩主溝口家や麻生藩主新庄家、
楠家などの墓所が存在します。一部の墓所を除き、整理整頓されています。
寺内には吉祥寺大仏も鎮座し、その歴史的背景も感じられます。経蔵は文化財として指定されており、
その前には特徴的な狛虎が設置されています。
また、吉祥寺では花供養という行事も行われます。4月中旬に茗荷稲荷前で行われ、参列者に花が配布され、
花卉業界と共に花への感謝が表現されます。
吉祥寺は、歴史と自然の調和が見られる場所であり、日本の伝統と文化に触れる貴重なスポットとして訪れる価値があります。
吉祥寺から動画の再生が始まります。 写真は別物です。
2015年9月20日 (平成27年)
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