第77回 みたままつり
靖国神社
2024.7.13
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第77回 みたままつり
靖国神社
2024.7.13
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東京の靖國神社では毎年恒例の「みたままつり」が開催されました。この祭りは、昭和22年(1947年)に始まり、
日本古来の信仰に基づいて国のために尊い命を捧げた英霊を慰める行事です。現在では、東京の夏の風物詩として定着し、
毎年30万人以上の参拝者で賑わいます。この祭りの期間中、靖國神社の境内には大小3万を超える提灯が灯され、各界の名士による
揮毫(書かれた文字)の懸雪洞が飾られます。これらの灯りが九段の夜空を美しく彩り、訪れる人々の目を楽しませます。
特に夜には、これらの灯りが幻想的な雰囲気を醸し出し、神秘的な空間を作り出します。
みたままつりは、7月13日から16日までの4日間にわたって開催されます。初日の7月13日には前夜祭が行われ、
14時からは日本民謡協会による民謡の演奏が予定されています。この前夜祭を皮切りに、祭りの雰囲気が一気に高まります。
本殿では毎夜、英霊を慰めるための祭儀が厳かに執り行われます。これらの儀式は、訪れる人々にとって、平和と安寧を祈る
大切な時間となります。また、みこし振りや青森ねぶた、特別献華展、各種芸能などの奉納行事が行われ、参拝者はさまざまな
伝統的な文化に触れることができます。特に注目されるのは、光に包まれた参道で催される盆踊りです。これは、
昔懐かしい夏の風情を今に伝えるもので、多くの参拝者が踊りの輪に加わり、夏の夜を楽しみます。踊りの合間には、
参道沿いに設置された屋台で、さまざまな美味しい料理を楽しむことができます。今年は特に「憩いの庭」にも
フードトラックが登場し、多彩な料理を提供します。これにより、参拝者はお祭りの雰囲気を楽しみながら、
美味しい食事を堪能することができます。ただし、露店は設置されないため、参道の混雑を避け、より安全に楽しむことができる
工夫がなされています。靖國神社へのアクセスも非常に便利です。JR中央・総武線各駅停車の「市ヶ谷駅」や
「飯田橋駅」からは徒歩10分、地下鉄の東西線・半蔵門線・都営新宿線の「九段下駅」からは徒歩5分と、
公共交通機関を利用することでスムーズに訪れることができます。車で訪れる場合も、首都高速の西神田出入口から5分という好立地です。
靖國神社自体は、明治2年(1869年)に創建され、幕末の志士から先の大戦までの戦歿者ら246万6千余柱を祀る神社です。
この歴史ある神社の境内で行われるみたままつりは、多くの人々にとって、先祖や英霊への感謝と祈りを捧げる貴重な機会となっています。
みたままつりの初日は、その華やかさと厳かな儀式が融合し、訪れる人々にとって特別な一日となることでしょう。
この祭りを通じて、過去と現在が交差し、未来への希望を感じることができるのです。参拝者は、祭りの雰囲気を楽しむだけでなく、
日本の伝統と文化に触れ、平和への祈りを新たにすることができます。
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