善国寺 毘沙門天 2011年7月22日 平成23年 No.2   左側の写真を、クリックして下さい。 



神楽坂に佇む毘沙門天 善国寺は、安土桃山時代の文禄4年(1595年)に日惺上人によって馬喰町に創建され、その後の火災を経て寛政5年(1793年)に現在の場所に移転しました。江戸時代から「神楽坂の毘沙門さま」として崇敬を受け、芝正伝寺や浅草正法寺とともに「江戸三毘沙門」と称されました。現在は新宿山ノ手七福神の一つとされています。 善国寺には貴重な文化財が存在します。新宿区指定有形文化財に指定されている毘沙門天像は、木造で高さ30cm。開山の日惺上人が池上本門寺へ入山する際に二条昭実から贈られたと伝えられ、毎年1月・5月・9月の寅の日にのみ一般公開されます。 また、本堂の左右には江戸時代後期の狛虎像が配置されています。新宿区指定有形民俗文化財となっており、保存状態は右側の阿形が良好で、左側の吽形には東京大空襲による損傷と修復の痕跡が見られます。独特なスタイルの虎は特筆される価値があります。 神楽坂まつりでは、善国寺が重要な役割を果たします。毎年7月に開催されるこの祭りは、前半の2日間が「ほおずき市」や「子供縁日」、後半の2日間が「阿波踊り大会」として神楽坂一帯が賑わいます。飲食店や専門店による屋台コーナーも登場し、祭りの雰囲気を一層盛り上げます。神楽坂まつりは地域の伝統や文化を感じる絶好の機会となっており、善国寺もその中心的な存在として歴史と現代を繋げる場として親しまれています。



動画は、善国寺から再生されます

2011年7月22日





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